赤ちゃんがはじめて自分で立ち上がる瞬間。
あんなにだれもが一様に感動する瞬間はありませんよね。
そんな瞬間に立ち会った経験があなたにもあると思います。
少なくとも、その経験をして今のあなたがいます。
赤ちゃんには本能があります。 意識に左右されることはありません。
だから、赤ちゃんが立ち上がろうとするとき、失敗を怖がりません。 全然ヘッチャラです。
何度も何度も転んでも、何度も何度も立ち上がろうとします。
「ああ、私は立てないかもしれない」
「次また転んだら、ママに笑われるかもしれない」
とか、そんなネガティブな発想はこれっぽっちもしません。ただ純粋に立ち上がろうとだけ考えています。
ケラケラ笑って、なんどもチャレンジして、「できない」なんてイメージは、これっぽっちもありません。だって、楽しいんだから。
そんな立ち上がろうとしている赤ちゃんを見ているママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃんは、みんな純粋に
「がんばってたっちしてごらん」
と、温かく見守っています。
笑顔で
「がんばれ、がんばれ」
と、こころから応援しています。
もうすぐに赤ちゃんが自分で立ち上がるであろうと信じています。
「お前はダメな子だ。立ち上がれるもんか」
「何度も転んで、あー恥ずかしい」
「失敗するからやめなさい」
「お前は一生車椅子の生活だ」
などとは、だれも考えもしません。
赤ちゃんがはじめて自分の足で立ち上がる瞬間に、家族みんなが温かく見守っているというのは、だれも異論はないと思います。
でも不思議なのですが、大人になるとそんな毎日を過ごしていたりしませんか。
あなたがそうでなくとも、 周りの人たちにこのような傾向を感じませんか。
ミスチルの歌に感動するけれども、自分の子がミュージシャンを目指そうとしているのを知ったら、
「うまくいかないんだからやめなさい」
と言ったりします。
うまくいかないことが怖くて、新しい考えを受け入れられない。
成功できてもいないのに、自分の考えや慣習が正しいかのごとく判断してしまっている。
そういうふうに思われる環境では、うまくいきようがないですよね。
今までの自分の成長は、過去からの脱却の連続で新しい価値観を得て成り立っています。
新しいことへ一歩踏み出したことで道が開けてきています。
ご活躍を期待しています。
シュテルン
吉岡岳彦