企業のサービスやブランド価値に共感する人、それを「ファン」と呼ぶわけですが、とくに喜んでお金を使ってくれるファンを「バイコット」と呼ぶようです。
ファンづくりは、ビジネスのみならず人生においても、とても大切なコンセプトになります。
若い世代、つまり、『ミレニアル世代』や『ジェネレーションZ世代』と呼ばれる彼らは、その上の世代よりも強く「世界を変えたい」という思いが強くあります。
「ミレニアル世代」は、1980年代から2000年代までに生まれた「ジェネレーションY」とも同義に扱われることが多い。
「ジェネレーションZ」は、ミレニアルよりもさらに若く、1996年代以降に生まれた人のこと。
彼らは環境問題やジェンダー、人種の差別などに対して、関心が強くあります。
個人の自由よりも、社会全体のあり方を重んじて、真の平等を願っている傾向が強くあります。
世界は今、「 I の時代」から「 We の時代」に変わりました。
ミレニアル世代、ジェネレーションZ世代は、これからの消費をを担う大切な世代です。
その彼らの意識にこのような動きが見てとれるのです。
たとえば、ビジネスをするうえで、ぼくたちが直接彼らを顧客や会員、ユーザーの対象にしていないから大丈夫、という話ではないのです。
近い将来、彼らがマーケットの中心となる “お金を使う世代” になるからです。
それは世界的にマーケティングの対象がそこに向かう、ということで、すなわちそれは、世の中のトレンドになっていきます。
そして、そのトレンドはやがて、文化として定着していきます。
したがい、直接対象にしていなくとも、さまざま影響してくるわけです。
そういう背景があるので、SDGs(サスティナブル)を謳おう、というのではないです。
SDGsは当たり前に備えていること。ないのは、ダメです。
「持続可能である」というのは、「ゴミを道に捨ててはいけない」というのと同じレベルです。
あえていうことでもない、と捉える時代です。そう思わないといけないのです。
そのうえで、協会だったら自分たちらしい理念があること。それが大事になります。
このコラムでも、“ぼく”とか、「一人称」で書いてしまうことが多かったのです。
でも今後は、“ぼくたち” という「二人称」を使うようにしないといけない、と感じています。
意識して、“ We ” で発信するようにしていきましょう。
シュテルン
吉岡岳彦